振替納税

先日、銀行で順番待ちをしていると70歳前後の男性が銀行の窓口担当の方とこんな会話をしているのが聞こえてきました。

男性 「振替納税したいんやけど。」

銀行員「振替納税?ですか…何の税金でしょう?固定資産税とかですかね?」

男性 「いや、私の所得税とかなんやけど。」

銀行員「振替納税…?」

対応されていた銀行員の方は内容が理解できず、申請書があるか他の方に相談していましたが、無いようでした。

そして、男性にこちらでは対応できないとお話ししていました。

 

税理士の方であれば、最初の男性の問いかけでお気づきの通り、振替納税(正式名称:申告所得税及び復興特別所得税、消費税及び地方消費税(個人事業者)の振替納税手続による納付)は存在します。

振替納税は端的に言うと個人事業主限定で、所得税と消費税を口座振替により納付できる制度です。

納付書を持って窓口に行く必要がなくなり、納付漏れが防げますし口座振替日は申告期限よりも少し先になりますので、一時的に資金繰りもよくなります。(口座残高不足には注意が必要です。)

特にデメリットがあるようには思いませんので、個人事業主の方は申請している方がいいと思います。

 

話をもどしまして…

男性 「どうしたらいいんかな…」

と言って、たまたま私の隣に腰掛けられました。

いきなり話しかけるのもなぁ…、、、と思いながらも、お困りであることは明らかだったので、

北村 「税務署に銀行届出印をもって行き、振替納税をしたい旨をお伝えください。」

とお伝えしました。

男性は最初、あなた誰?という感じでしたが、税理士である旨をお伝えすると、

男性 「ありがとう。」

にっこりとほほ笑んで出ていかれました。

 

難しい条文を読み込み、複雑な申告の代行をすることも税理士の仕事ですが、身近な税の専門家としてお客様に寄り添えることも税理士の仕事であり、やりがいを感じた瞬間でした。